前回の続きです。
綺麗に洗った種イモをハウス内の苗床(なえどこ)に植えていく工程になります。この工程を種イモの「伏せ込み」と言います。
この苗床に使用する土というのは、そこらへんにある畑の土ではありません。
基腐病(もとぐされびょう)などの病気からサツマイモを守るために綺麗に管理した土になります。
この苗床が健全でないと苗自体が病気になりやすく、弱いサツマイモが出来てしまいます。
苗の出来次第でその年の収穫量が決まってくることからも、この種イモの「伏せ込み」と「育苗管理(いくびょうかんり)」の工程はものすごく大事な工程と言えます!
種イモの伏せ込み
写真のように種イモを等間隔で土に植えていきます。
種イモ同士は25〜30cm間隔で植えていきます。
種イモ同士の間隔を広くすることで、育ってきた苗がより太陽の光を受けやすく、また土壌からの養分も得られやすくなるため、強いしっかりとした苗ができます。
強い苗は病気にもなりにくく将来的にも元気なサツマイモが育ちます。
不織布をかける
種イモの伏せ込みが終わると、土の上に濡れた不織布をかけていきます。
この不織布には大きく2つの役割があり、苗床の乾燥を防ぐという役割と霜除けの役割を果たします。
うのばいは高地に立地してますので、寒くなるとまだ霜が降りることがあります。
種イモはとてもデリケートです。苗床の温度が高すぎても低すぎても種イモは腐敗してしまいます。
温度管理
種イモから芽が出てくるための適切な温度は約30℃です。
これから暖かくなってくると、ハウス内の温度は40℃を超えてきます。
40℃を超えると種イモから出てきたばかりの大切な芽は枯れてしまいます。
ですので、毎日温度計をみながらハウス内の風通しを良くしたり水をあげたりすることで育苗管理をしていきます。
今回説明したように、苗を作るには大変な管理と手間がかかります。
この育苗管理を疎かにしてしまっては、この先のおいしいつらさげ芋には到底辿り着けません。
強い苗を作るところから、うのばいのサツマイモ栽培は始まっているのです。
「ひとつなぎの大秘宝」を求めて
今回は長文でしたが、来たる12月1日「ひとつなぎの大秘宝(つらさげ芋)」の解禁日まで、サツマイモ達の成長をこの"OiMO brog"で記録して参ります。
うのばいのサツマイモ達が繰り広げる、笑いあり涙ありの物語を楽しんで頂けると、今年のつらさげ芋がより一層おいしく召し上がれるのではないかなと思います^^
それでは一緒に「ひとつなぎの大秘宝」を求めて旅に出ましょう!
出航だーっ!!
最後までお読みいただきありがとうございました。